2005.06.29 Wednesday
おまたせしました、無礼講にします! 2005 夏
Video Art 無礼講にする〜Break on through to the other sight
Vol.1 on the 2nd aspect
ビデオアートを中心に個人映像をとその表現を検証し続けた「無礼講にする」が、新しい局面を迎え再スタートいたします。
主催者であるSVP(Spread Videoart Project)は組織を一新し、佐藤博昭と中沢あきを中心に、これまでの活動を発展的に継承しながら新たな可能性を模索していきます。また、これまでのメンバーともプログラム単位で、または作品単位で協力関係を作り続けるつもりです。
これまで個人映像作家のグループSVPとして、1997年より定期開催を12回行い、その後2年間は、グループの今後の活動方針について議論を重ねてきました。結果として、一度グループを解散し、SVPと「無礼講」は佐藤と中沢が引き継いでいくということを合意いたしました。
「無礼講にする」は、ビデオアートにとってひとつの重要な「場」であったと自負しています。その活動は大きなムーヴメントではなかったとしても、個人映像作家の集団としては、重要な成果や発見がありました。何が問題なのかを提起し、多くの言葉をぶつけ、今後の展開を自ら期待し、実践してきたつもりです。 今後は、活動の協働や「無礼講」のターゲットをこれまでの映像作家間に限らず、例えば映像教育、地域活動といった、広く持続可能なものに向けていきたいと考えています。もちろん、そこにはアートが不可欠です。
今回はSVPの第2局面・第1回として、これまでのスタイルを継承しながら、若い映像作家を刺激できるように、あるいは作品の活用を実践する、より多くのビデオ市民が参加できるよう計画いたしました。
プログラムのテーマは2つあります。大きな円の外周とその核という関係を設定しました。外周に相当するのは「日本の○○」、核は「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」です。「日本の○○」では、私が関係している日本工学院専門学校放送芸術科と日本大学芸術学部映画学科映像コースの学生諸君に、このキーワードから着想した作品制作を求めました。彼らが「○○」の部分に何を加え、映像化していくのか、その試みを集めてみたいと考えました。それらを出来るだけ多く上映し、お互いが批評的に検証することで、横軸としての「日本の」の部分が見えてくるのではないかと考えます。この試みには、学生だけでなく卒業生も参加してくれています。このテーマにはある程度の社会性や政治性が付帯するかもしれません。しかし、その意識の集合を、プログラムの方向性、あるいはバイアスとして括るつもりはありません。むしろ、狭義の政治性や運動を超える営みを期待します。
これら短編映像の集合に対して、ジャーナリズムとドキュメンタリーの側面から2作品を対置します。フランスのジャーナリスト、Brice PEDROLETTI氏は最新作『NEW LIFE』で日本の映画監督が描く日本固有の人間関係をピックアップしています。日常から幾分かの距離を持って成立している関係は、父親不在の家族であり、ヤクザという家族であり、犯罪や極限状況の中でのコミュニケーションです。一方、新聞記者で映像作家の吉岡逸夫氏が『人質』で提示するのは、報道と一般市民の態度、その被害者との歪な関係です。先のイラク人質事件の当事者のひとり郡山総一郎氏のインタビューは、吉岡氏が再構成するイラクの映像と共に、新たな事実を見せてくれます。それは、昨今のメディア批判とは一線を画し、本来のメディアと市民との関係が逆立ちして現れてます。
核になるのは、「ビデオ作家は、いま何をしているのか」という問いです。ここではビデオアーティストの表現を、上記プログラムへの返答として、あるいは次の展開として提示します。トークセッションはそうした検証と提言の「場」になるはずです。
2005年6月
SVP(Spread Videoart Project) 代表 佐藤博昭
Vol.1 on the 2nd aspect
ビデオアートを中心に個人映像をとその表現を検証し続けた「無礼講にする」が、新しい局面を迎え再スタートいたします。
主催者であるSVP(Spread Videoart Project)は組織を一新し、佐藤博昭と中沢あきを中心に、これまでの活動を発展的に継承しながら新たな可能性を模索していきます。また、これまでのメンバーともプログラム単位で、または作品単位で協力関係を作り続けるつもりです。
これまで個人映像作家のグループSVPとして、1997年より定期開催を12回行い、その後2年間は、グループの今後の活動方針について議論を重ねてきました。結果として、一度グループを解散し、SVPと「無礼講」は佐藤と中沢が引き継いでいくということを合意いたしました。
「無礼講にする」は、ビデオアートにとってひとつの重要な「場」であったと自負しています。その活動は大きなムーヴメントではなかったとしても、個人映像作家の集団としては、重要な成果や発見がありました。何が問題なのかを提起し、多くの言葉をぶつけ、今後の展開を自ら期待し、実践してきたつもりです。 今後は、活動の協働や「無礼講」のターゲットをこれまでの映像作家間に限らず、例えば映像教育、地域活動といった、広く持続可能なものに向けていきたいと考えています。もちろん、そこにはアートが不可欠です。
今回はSVPの第2局面・第1回として、これまでのスタイルを継承しながら、若い映像作家を刺激できるように、あるいは作品の活用を実践する、より多くのビデオ市民が参加できるよう計画いたしました。
プログラムのテーマは2つあります。大きな円の外周とその核という関係を設定しました。外周に相当するのは「日本の○○」、核は「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」です。「日本の○○」では、私が関係している日本工学院専門学校放送芸術科と日本大学芸術学部映画学科映像コースの学生諸君に、このキーワードから着想した作品制作を求めました。彼らが「○○」の部分に何を加え、映像化していくのか、その試みを集めてみたいと考えました。それらを出来るだけ多く上映し、お互いが批評的に検証することで、横軸としての「日本の」の部分が見えてくるのではないかと考えます。この試みには、学生だけでなく卒業生も参加してくれています。このテーマにはある程度の社会性や政治性が付帯するかもしれません。しかし、その意識の集合を、プログラムの方向性、あるいはバイアスとして括るつもりはありません。むしろ、狭義の政治性や運動を超える営みを期待します。
これら短編映像の集合に対して、ジャーナリズムとドキュメンタリーの側面から2作品を対置します。フランスのジャーナリスト、Brice PEDROLETTI氏は最新作『NEW LIFE』で日本の映画監督が描く日本固有の人間関係をピックアップしています。日常から幾分かの距離を持って成立している関係は、父親不在の家族であり、ヤクザという家族であり、犯罪や極限状況の中でのコミュニケーションです。一方、新聞記者で映像作家の吉岡逸夫氏が『人質』で提示するのは、報道と一般市民の態度、その被害者との歪な関係です。先のイラク人質事件の当事者のひとり郡山総一郎氏のインタビューは、吉岡氏が再構成するイラクの映像と共に、新たな事実を見せてくれます。それは、昨今のメディア批判とは一線を画し、本来のメディアと市民との関係が逆立ちして現れてます。
核になるのは、「ビデオ作家は、いま何をしているのか」という問いです。ここではビデオアーティストの表現を、上記プログラムへの返答として、あるいは次の展開として提示します。トークセッションはそうした検証と提言の「場」になるはずです。
2005年6月
SVP(Spread Videoart Project) 代表 佐藤博昭
2005.06.29 Wednesday
プログラムタイムテーブル
◆-◇-◆ 7月28日(木)16:30開場 ◆-◇-◆
<17:00〜18:20>
A:テーマプログラム「日本の○○」その1
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<18:30〜20:00>
B:『NEW LIFE』上映
『NEW LIFE』/Brice Pedroletti /52分/2004
/フランス・日本(日本語/仏語/英語字幕)
日本映画に描かれた様々な「家族」のかたちを取り上げる作品から見えるものは…。
◆-◇-◆ 7月29日(金)16:30開場 ◆-◇-◆
<17:00〜18:20>
C:テーマプログラム「日本の○○」その2
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<18:30〜20:00>
D:『人質』上映
『人質』/吉岡逸夫/54分/2004
ビデオジャーナリズムと映像作家の間に立ちつつ、提示するもの。
◆-◇-◆ 7月30日(土)12:30開場 ◆-◇-◆
<13:00〜14:10>
E:テーマプログラム「日本の○○」その3
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<14:20〜15:40>
F:映像作家からの回答1・佐藤博昭セレクション
「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<15:50〜17:00>
G:映像作家からの回答1・中沢あきセレクション
「あかるいひきこもり」
それは、「自分も含めた多くの人が持っているだろう感情」(『極東のマンション』:作者コメントより)
ドラマティックなカタルシスとかじゃなく、連続する平坦な日常の中で、小さな幸福を見つけていくこと。
とりあえず前へと歩いてみること。そんな方法、「あかるいひきこもり」。
『つぶつぶのひび』/大木千恵子/19分/2004
『極東のマンション』/真利子哲也/32分/2003
<17:20〜18:20>
H:映像作家からの回答2・山口卓司ライブ映像作品上映
『失われたひのもとに』/山口卓司/30分/2003/(肉声付き)
<18:30〜19:30>
I:トークセッション「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」
司会:佐藤博昭+ゲスト(近日ブログにて発表)+プログラム参加作家
*(各プログラム、作品上映後に作者・関係者のトーク有り)
<17:00〜18:20>
A:テーマプログラム「日本の○○」その1
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<18:30〜20:00>
B:『NEW LIFE』上映
『NEW LIFE』/Brice Pedroletti /52分/2004
/フランス・日本(日本語/仏語/英語字幕)
日本映画に描かれた様々な「家族」のかたちを取り上げる作品から見えるものは…。
◆-◇-◆ 7月29日(金)16:30開場 ◆-◇-◆
<17:00〜18:20>
C:テーマプログラム「日本の○○」その2
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<18:30〜20:00>
D:『人質』上映
『人質』/吉岡逸夫/54分/2004
ビデオジャーナリズムと映像作家の間に立ちつつ、提示するもの。
◆-◇-◆ 7月30日(土)12:30開場 ◆-◇-◆
<13:00〜14:10>
E:テーマプログラム「日本の○○」その3
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<14:20〜15:40>
F:映像作家からの回答1・佐藤博昭セレクション
「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」
(テーマ短編作品上映+作者トーク有り)
<15:50〜17:00>
G:映像作家からの回答1・中沢あきセレクション
「あかるいひきこもり」
それは、「自分も含めた多くの人が持っているだろう感情」(『極東のマンション』:作者コメントより)
ドラマティックなカタルシスとかじゃなく、連続する平坦な日常の中で、小さな幸福を見つけていくこと。
とりあえず前へと歩いてみること。そんな方法、「あかるいひきこもり」。
『つぶつぶのひび』/大木千恵子/19分/2004
『極東のマンション』/真利子哲也/32分/2003
<17:20〜18:20>
H:映像作家からの回答2・山口卓司ライブ映像作品上映
『失われたひのもとに』/山口卓司/30分/2003/(肉声付き)
<18:30〜19:30>
I:トークセッション「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」
司会:佐藤博昭+ゲスト(近日ブログにて発表)+プログラム参加作家
*(各プログラム、作品上映後に作者・関係者のトーク有り)
2005.06.29 Wednesday
各プログラム概要
■新作テーマプログラム「日本の○○」
「日本の○○」短編プログラムは、学生作品を中心としたプログラムです。このテーマでの作品制作を呼びかけ集まった新作と、日本について語られた様々な試みを集めてみたいと考えました。
■ジャーナリズムとドキュメンタリーから考える「日本の○○」
フランスのジャーナリスト、Brice PEDROLETTI氏は最新作『NEW LIFE』で日本の映画監督が描く日本固有の人間関係をピックアップしています。一方、新聞記者で映像作家の吉岡逸夫氏が『人質』で提示するのは、報道と一般市民の態度、その被害者との歪な関係です。先のイラク人質事件の当事者のひとり郡山総一郎氏のインタビューを、吉岡氏のイラクの映像と共に再構成します。
■映像作家からの回答その1:佐藤博昭、中沢あきセレクションプログラム
佐藤は「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」、中沢は「あかるいひきこもり」をテーマに作品をセレクトします。
「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」では、あらためてビデオと"私"との関係を問いかける作品を取り上げ、「あかるいひきこもり」では平坦な日常をどう生き抜いていくかということについて、作品・作家と共に語っていきます。
■映像作家からの回答その2:山口卓司『失われたひのもとへ』(肉声付き)
映像作家、山口卓司氏が2003年に一度だけ発表したライブ上映作品です。これまでも「日本」と格闘してきた作者が、映像上映という枠を超えて、観客に迫ります。
■トークセッション「ビデオ作家は、いま何をしているのか」
ここではビデオアーティストの表現を、上記プログラムへの返答として、あるいは次の展開として提示します。トークセッションはそうした検証と提言の「場」になるはずです。
「日本の○○」短編プログラムは、学生作品を中心としたプログラムです。このテーマでの作品制作を呼びかけ集まった新作と、日本について語られた様々な試みを集めてみたいと考えました。
■ジャーナリズムとドキュメンタリーから考える「日本の○○」
フランスのジャーナリスト、Brice PEDROLETTI氏は最新作『NEW LIFE』で日本の映画監督が描く日本固有の人間関係をピックアップしています。一方、新聞記者で映像作家の吉岡逸夫氏が『人質』で提示するのは、報道と一般市民の態度、その被害者との歪な関係です。先のイラク人質事件の当事者のひとり郡山総一郎氏のインタビューを、吉岡氏のイラクの映像と共に再構成します。
■映像作家からの回答その1:佐藤博昭、中沢あきセレクションプログラム
佐藤は「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」、中沢は「あかるいひきこもり」をテーマに作品をセレクトします。
「ビデオアート:その愛と孤独と情熱と」では、あらためてビデオと"私"との関係を問いかける作品を取り上げ、「あかるいひきこもり」では平坦な日常をどう生き抜いていくかということについて、作品・作家と共に語っていきます。
■映像作家からの回答その2:山口卓司『失われたひのもとへ』(肉声付き)
映像作家、山口卓司氏が2003年に一度だけ発表したライブ上映作品です。これまでも「日本」と格闘してきた作者が、映像上映という枠を超えて、観客に迫ります。
■トークセッション「ビデオ作家は、いま何をしているのか」
ここではビデオアーティストの表現を、上記プログラムへの返答として、あるいは次の展開として提示します。トークセッションはそうした検証と提言の「場」になるはずです。
2005.06.29 Wednesday
開催日時/会場/料金/問合せ
「おまたせしました、無礼講にします!」2005 夏
■開催日時
2005年7月28日(木)〜30日(土)3日間
7月28日(木)16:30開場 17:00〜20:00
7月29日(金)16:30開場 17:00〜20:00
7月30日(土)12:30開場 13:00〜20:00
■会場
新橋ビクタービル B1ホール
〒105-0004 東京都港区新橋1-7-1
■参加費(1日通し券):一般1500円 学生1000円
※一般は、2日目以降1日1000円になります。(購入時に前日の半券を提示)
■問い合わせ:
SVP(Spread Videoart Project)03-3558-4560 e-mail: info@svp2.com
HP:http://svp2.com blog:http://blog.svp2.com/
主催:SVP(Spread Videoart Project)
共催:市民ビデオ大学
後援:東京ビデオフェスティバル
■開催日時
2005年7月28日(木)〜30日(土)3日間
7月28日(木)16:30開場 17:00〜20:00
7月29日(金)16:30開場 17:00〜20:00
7月30日(土)12:30開場 13:00〜20:00
■会場
新橋ビクタービル B1ホール
〒105-0004 東京都港区新橋1-7-1
■参加費(1日通し券):一般1500円 学生1000円
※一般は、2日目以降1日1000円になります。(購入時に前日の半券を提示)
■問い合わせ:
SVP(Spread Videoart Project)03-3558-4560 e-mail: info@svp2.com
HP:http://svp2.com blog:http://blog.svp2.com/
主催:SVP(Spread Videoart Project)
共催:市民ビデオ大学
後援:東京ビデオフェスティバル
2005.06.28 Tuesday
会場地図
会場案内
<新橋ビクタービル B1ホール>
〒105-0004 東京都港区新橋1-7-1
・JR新橋駅銀座口より徒歩4分
・地下鉄「銀座線」新橋駅1番出口より徒歩2分
・地下鉄「都営浅草線」新橋駅A2出口より徒歩6分
・地下鉄「銀座線」又は「日比谷線」銀座駅より徒歩7分
<新橋ビクタービル B1ホール>
〒105-0004 東京都港区新橋1-7-1
・JR新橋駅銀座口より徒歩4分
・地下鉄「銀座線」新橋駅1番出口より徒歩2分
・地下鉄「都営浅草線」新橋駅A2出口より徒歩6分
・地下鉄「銀座線」又は「日比谷線」銀座駅より徒歩7分
2005.06.05 Sunday
SVP2-Blog開設しました。
SVP2のBLOGを開設しました!
「SVP」は、「SVP2」として2005年春より新たな編成で活動を再開しました。
現在公式サイトも準備中です。夏にはイベントも計画中です。
このBLOGで、リアルタイムに活動の様子をご報告していきたいと思っています。
「SVP」は、「SVP2」として2005年春より新たな編成で活動を再開しました。
現在公式サイトも準備中です。夏にはイベントも計画中です。
このBLOGで、リアルタイムに活動の様子をご報告していきたいと思っています。
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- おまたせしました、無礼講にします! 2005 夏 (06/29)
- プログラムタイムテーブル (06/29)
- 各プログラム概要 (06/29)
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