2012.11.23 Friday
3.11プログラム ケルン上映の報告
あっという間に11月も半ば過ぎ、その時間の早さに唖然としつつ、このまま12月に突入したら師走の早さについていけるのだろうかと、不安なこの頃。
というのを、報告が遅れた言い訳にしようとしていますが、11月3日に行われたケルン市での3.11プログラム上映についての報告です。
お伝えしました通り、11月3日のドイツ•ケルン市でのイベント、Lange Nacht der Koelner Museenの一環として、ケルンの国際交流基金支部、日本文化会館にて19時半の第一回上映を皮切りに計3回、3.11プログラムが上映されました。
上映会場となったケルン日本文化会館の上映ホールに入った客数はおおよそですが、
入れ替わりながらも毎回10名は入っていたと思います。
予想に反して少ない客入りになった感がありますが、これは今回の上映の条件にも因があったかもしれません。
通常、この日本文化会館での展示や上映などの企画は入場無料なのですが、今回はLange Nacht der Koelner Museenの一環だったため、
運営管轄がこちらのイベントの主催者となり、Lange Nacht der Koelner Museenの有料共通パスが必要となりました。
また上映時間も少しタイミングが悪かったかもしれませんが、こちらは同館の別の企画との調整事情がありました。
(ちなみにLange Nacht der Koelner Museen自体の動員数は2万人だったそうです)
通常と違う状況でしたので、お客の入りが少なかったのは残念ではありましたが、
普段、ビデオアートや実験映画の上映にはその手の客層しか集まらないことを考えると、
今回はそれ以外の客層の人が入り、そうした人に向けてこのプログラムの背景を説明する機会があったこと、
また故に関心を以て見ていただく機会にはなったと思います。
このプログラムの作家が皆、震災当時はその震災の場にはいなかったこと。
しかし同じ日本人として、この出来事をどう捉え、葛藤を抱えているかが垣間見えるのではないか、と紹介しました。
震災現地の様子はドイツの人もニュースなどでかなり目にしている筈ですが、震災地以外の地域で日本人がこの出来事と
どのように向き合っているかを見てもらう機会はそうありません。
そうした意味でこのプログラムは違う視点から震災を見るものにもなるのだと、私自身改めて気がつきました。
当日の会場には参加作家の大島慶太郎さんと佐竹真紀さんにも来ていただきました。
お二人に当日の様子やレポートを頂きましたので、以下、ぜひ一読下さい。
(大島さん、佐竹さん、ありがとうございました)
今回は上記の事情もあり、観客数は限られたものになってしまいましたが、
もしかしたらまた来年、再上映の機会を作ることもできるかもしれません。
その際はまたどんな反応が来るか、レポートを送りたいと思います。
以上、報告と共に、改めて参加作家の皆さんへはお礼を申し上げます。
中沢あき
*****
311-What is to be remembered? ケルン、日本文化会館での上映に参加して
時間と場を隔てて、異国で改めてこの問題と向き合うことに、何とも言えない重みを感じざるを得ませんでした。そして、写真、映像ともにメディアとして表現者の立場からどう捉え伝えて行くかという意味で、SVP2の活動と海外でこのプログラムが上映されることに深く共感を覚えました。
また、ぼくらは北海道を拠点とする作家ですが、他地域の作家の皆さんの作品を通して感じられる視点が、ぼく等と大きく違うことに驚きました。ネットやTVの報道等から得られる視覚情報とも違い、生々しく、でも映し出された光景に体験的なリアリティがないので、違う世界のことの様でもあり、不思議な感覚でした。国内においても制作する地域によって、視点のズレが生じることも大変興味深かったです。
昨年のマレーシアでの上映以来、お世話になっりっぱなしで恐縮ですが、今回もケルン滞在中という良いタイミングで上映されたことに大変感謝しております。SVP2、あきさん、ありがとうございました!
帰国後は、是非是非、北海道でも上映させて頂きたいと思っております。
大島慶太郎、佐竹真紀
というのを、報告が遅れた言い訳にしようとしていますが、11月3日に行われたケルン市での3.11プログラム上映についての報告です。
お伝えしました通り、11月3日のドイツ•ケルン市でのイベント、Lange Nacht der Koelner Museenの一環として、ケルンの国際交流基金支部、日本文化会館にて19時半の第一回上映を皮切りに計3回、3.11プログラムが上映されました。
上映会場となったケルン日本文化会館の上映ホールに入った客数はおおよそですが、
入れ替わりながらも毎回10名は入っていたと思います。
予想に反して少ない客入りになった感がありますが、これは今回の上映の条件にも因があったかもしれません。
通常、この日本文化会館での展示や上映などの企画は入場無料なのですが、今回はLange Nacht der Koelner Museenの一環だったため、
運営管轄がこちらのイベントの主催者となり、Lange Nacht der Koelner Museenの有料共通パスが必要となりました。
また上映時間も少しタイミングが悪かったかもしれませんが、こちらは同館の別の企画との調整事情がありました。
(ちなみにLange Nacht der Koelner Museen自体の動員数は2万人だったそうです)
通常と違う状況でしたので、お客の入りが少なかったのは残念ではありましたが、
普段、ビデオアートや実験映画の上映にはその手の客層しか集まらないことを考えると、
今回はそれ以外の客層の人が入り、そうした人に向けてこのプログラムの背景を説明する機会があったこと、
また故に関心を以て見ていただく機会にはなったと思います。
このプログラムの作家が皆、震災当時はその震災の場にはいなかったこと。
しかし同じ日本人として、この出来事をどう捉え、葛藤を抱えているかが垣間見えるのではないか、と紹介しました。
震災現地の様子はドイツの人もニュースなどでかなり目にしている筈ですが、震災地以外の地域で日本人がこの出来事と
どのように向き合っているかを見てもらう機会はそうありません。
そうした意味でこのプログラムは違う視点から震災を見るものにもなるのだと、私自身改めて気がつきました。
当日の会場には参加作家の大島慶太郎さんと佐竹真紀さんにも来ていただきました。
お二人に当日の様子やレポートを頂きましたので、以下、ぜひ一読下さい。
(大島さん、佐竹さん、ありがとうございました)
今回は上記の事情もあり、観客数は限られたものになってしまいましたが、
もしかしたらまた来年、再上映の機会を作ることもできるかもしれません。
その際はまたどんな反応が来るか、レポートを送りたいと思います。
以上、報告と共に、改めて参加作家の皆さんへはお礼を申し上げます。
中沢あき
*****
311-What is to be remembered? ケルン、日本文化会館での上映に参加して
時間と場を隔てて、異国で改めてこの問題と向き合うことに、何とも言えない重みを感じざるを得ませんでした。そして、写真、映像ともにメディアとして表現者の立場からどう捉え伝えて行くかという意味で、SVP2の活動と海外でこのプログラムが上映されることに深く共感を覚えました。
また、ぼくらは北海道を拠点とする作家ですが、他地域の作家の皆さんの作品を通して感じられる視点が、ぼく等と大きく違うことに驚きました。ネットやTVの報道等から得られる視覚情報とも違い、生々しく、でも映し出された光景に体験的なリアリティがないので、違う世界のことの様でもあり、不思議な感覚でした。国内においても制作する地域によって、視点のズレが生じることも大変興味深かったです。
昨年のマレーシアでの上映以来、お世話になっりっぱなしで恐縮ですが、今回もケルン滞在中という良いタイミングで上映されたことに大変感謝しております。SVP2、あきさん、ありがとうございました!
帰国後は、是非是非、北海道でも上映させて頂きたいと思っております。
大島慶太郎、佐竹真紀
2012.11.07 Wednesday
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